Johnson Lifelog | Cornell MBA 留学記

コーネル大学ジョンソン経営大学院にてMBA留学中。コーネルMBAの合格体験記、留学生活の紹介に加え、ホスピタリティ、デザイン関連のトピックを扱います。

【MBA1年目総括_3】コミュニケーション

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2年目も早くも1ヶ月が経過しましたが、引き続き1年目の総括を…

今回のテーマはコミュニケーション、純ドメの私がMBA留学をするにあたり最も苦労した(ている)部分だと思います。

それらの苦労は、英語の能力自体に起因するものと、文化的な違い(言語を抜きにしても)によるものと、大きく分けて2つありました。

 

 

英語の能力不足によるもの

MBA受験を志した頃からわかっていたことですが、やはり英語には苦労しました(ています!)特に、準備のできないディスカッションやプレゼンでのQA、ネイティブに混ざっての日常会話は追いつくだけで精一杯と言ったところもありました。

一方で、数ヶ月経過したあたりから、会話のコツというか、ちゃんと聞くべきところと流せるところが段々とわかってきたなという実感がありました。

ただ、春学期に Interpersonal Communication というクラスを取った際に、それは勘違いだったと気づかされました。

自分のコミュニケーション(プレゼンやネゴシエーション)をビデオで撮影をし、フィードバックを受ける中で「英語の能力不足を補おうとするが故に、Listen to understand ではなく Listen to reply している。」「相手を理解することよりもうまく会話を進めることに意識が向いていて、会話が深まらない。」「話を聞いている際も、理解をしているからこその相槌ではなく、相手に自分が理解をしていることを伝えるための意図的な相づちで、タイミングがおかしい。」等など色々な指摘をもらいました(ちょっと凹みました笑)

無意識な部分も多く、すぐに改善するのは難しいですが、英語自体の底上げと共に改善していきたいと思っています。実際このクラスを受けてから、流さずに聞き返す頻度が高くなったと思います。

 

英語能力に関係ない(文化の違いによる)もの

英語自体の能力に関係のない部分でも、新たな発見が沢山ありました。

話しながら考える

1つ目は、話しながら(言葉を発しながら)考える人が多いということ。

例えば、「AとBどっちが良いでしょう?」と言った質問があったとします。自分の思考回路としては、

 ①AとBの良い点&悪い点をそれぞれ頭の中で考える

 ②頭の中で比較する

 ③意見として述べる

といった形なのですが、こちらでは

 ①Aの良い点をとりあえず誰かが言う

 ②Bの良い点を誰かが言う

 ③Bには悪い点も有るとまた別の誰かが言う

 ④そしたらAだって悪い点あるじゃないかと誰かが言う…

といった形で、それぞれが言葉に出して思考を深めていくパターンを良く見ます。はじめのうちは「なんでよく考えてからしゃべらないんだろう」と混乱したのですが、これは良い悪いではなく文化の違いと受け止めています。新しいアイデアが出るという良い面も、ファシリテーターがいないと議論が発散して終わる、という悪い面と両方ありそうです。だからこそ、ファシリテーションについてもしっかりと技術として学びます。

 

Overcommunicate

2つ目は、Overcommunicateの重要性。

これはコアチームにおいてケースコンペをリードする中でのフィードバックで、とにかくOvercommunicateしろという指摘を受けました(そもそもそんな単語がある事自体知らず…)

おそらくこれはふたつの意味があって、単純にSpeak upしろということに加え、重要なことは繰り返ししつこく伝えろ、ということでもあります。

日本人的な感覚であれば、「それ言ったじゃん、ちゃんと聞いていないそっちが悪い or メモとっていないそっちが悪い」というシチュエーションって結構あるかと思うのですが、しつこくしつこく伝えるくらいが丁度いい(一回言っただけでは伝えたことにならない)ということが大きな学びです。(メールなんかも返信ないとがんがんリマインド送ります)

余談ですが、Noと言え!ともよく言われました(断れない日本人笑)

 

JohnsonについてもMMHについても、選択科目でもグループワークの機会が多く、これらの課題を持って2年目も取り組んで行きたいと思います。