エッセイにおけるStorytellingの重要性

 6月下旬に渡米をしてから早2ヶ月が経ちました。

MBA体験記や受験記録を全く書かずになんなのですが、先日受けた大学の一般公開講義の内容が、MBAエッセイにおけるstorytellingの重要性とリンクしていたので、メモします。

※storytellingとは、物語(ストーリー)通して語ること

 

講義のテーマは、

The Future Belongs to Those Who Tell the Best Stories: Advocacy Techniques in Great American Trials

米国における4つの裁判において、弁護人による効果的なstorytellingが、被告に不利な状況をいかに覆したか。

 

その中で語られた「(裁判において)なぜstorytellingが重要であるのか」という問いに対する、シンプルで納得感のある回答がなされました。

 

Facts don't speak by themselves.

Evidence and facts can't have persuasive power.

 

いかに優れた証拠や事実が揃っていても、それだけでは他人を説得できない。他人にアクションを起こさせたいのであれば、それらの証拠や事実を基に、storytellingを用いて争点を組み立てる必要がある、と補足がされていました。

 

「伝える」だけではなく「アクションを起こさせる」

ここからは私見ですが、MBAエッセイにおいても「ただ伝える」だけではなく「他人にアクションを起こさせる」という目的意識が非常に重要です。当たり前なことですが、意外と見落としがち。

自分自身、エッセイを書く中で、聞かれた質問にしっかりと回答しているのに、なんかイマイチ…自分でもわかる迫力の無さ…文字量の割に内容が薄い…ことを多々経験しました。

カウンセラーに「So, what?」と深掘りされる時、どんな回答を期待して質問されているのか全く理解できないこともありました。「(心の声)いや、聞かれた質問にはすべて答えているし、内容は問題ないと思うし、So, what?と聞かれても、これ以上でも以下でも無いんだけど…So, what?って逆にこっちが聞きたい」と思うこともありました。

今思えば、これらは「アドミッションにアクションを起こさせる」という目的意識の薄さに問題があったのだと思います。

「アクションを起こさせる」ためのstorytelling

そして、その大前提のもとにstorytellingは成り立っています。

極論を言えば「伝える」だけが目的なら、storyである必要はなく、シンプルな事実の羅列で十分です。一方で、「アクションを起こさせる」という目的に対しては、前述の講義での文章にもあるように、事実だけでは不十分。storytellingが求められるのです。

 

エッセイにおいて、具体的なstorytellingのテクニック論に入る前に、「アクションを起こさせる」という目的をしっかりと明確にしよう、そう思った次第です。