Johnson Lifelog | Cornell MBA 留学記

コーネル大学ジョンソン経営大学院にてMBA留学中。コーネルMBAの合格体験記、留学生活の紹介に加え、ホスピタリティ、デザイン関連のトピックを扱います。

【体験談】TOEFLかIELTSどちらを選ぶ? 2/2

受験にあたり、TOEFLよりもIELTSの方がスコアを出しやすいと感じた体験談です。

前回の記事はこちら

f52mba.hateblo.jp

 

そんなわけで、以下が、TOEFLからIELTSへと転向し出願スコア7.5を獲得した私が感じた、IELTSがTOEFLよりもスコアメイクをしやすい理由と、IELTSの難点です。

Speakingが楽(テンプレ暗記が苦手な私には...)

TOEFLがマイクに向かって答えを録音するのに対し、IELTSは面接試験(英検のように面接官と1対1で話す)です。特にテンプレートの暗記の必要もなく(逆を返せば、テンプレがはまらずに焦る必要もなく通常の会話の中でレベルを評価してもらえることがとても楽でした。

また、身振り手振り、表情等を活用したコミュニケーションができるので(実際に採点に影響があったかはわかりませんが)なんの反応もない機械に向かってただただ話すよりも、自分の言いたい事は伝え易いはず。

一方で、私は、面接官との相性によってパフォーマンスが結構ぶれました。面接官がフレンドリーで、面接前後の雑談が盛り上がった時には7.5だったスピーキングも、試験官として最低限のコミュニケーションしか取ってくれない&無表情な面接官の時には6.0と撃沈。この辺のぶれをなくす為には、しっかりと事前準備と練習が欠かせないのかと思います。

紙の試験(PCではなく)が楽

英語の読解問題において、本文のキーワードに印を付けたりメモを取りながら読む癖がついていた(大学受験勉強で)私にとっては、PCではなく紙と鉛筆の試験の方が解きやすく感じました。※ただ、結局GMATにてPC上でRCをかなりのスピートで読まなければいけないので、なるべく早くこの癖は脱するべき!!

また、Listeningにおいては、問題冊子のページをめくって問題文を先読みできることがとても有利に働いたと思います。IELTSのリスニングは、問題文の先読み、回答の予測、パラフレーズのイメージ等、テクニックが通じやすいタイプの問題だと思います。

偏った(?)TOEFLとIELTSの換算レベル

これは、今後換算レベルが変更となる可能性もあるので、必ずご自身でご確認を頂きたいのですが、両方のテストを受けた体験からすると、以下のようなMBAのミニマムスコアにおいては、IELTSのスコアが若干過大評価されているようなイメージを持ちました。

例えば、HBSでは、TOEFL:109 と IELTS:7.5 が同レベルの扱い。*1

The MBA Admissions Board discourages any candidate with a TOEFL score lower than 109 on the iBT, an IELTS score lower than 7.5, or a PTE score lower than 75 from applying.

 

Stanfordでは、TOEFL:100 と IELTS:7.0 が同レベルの扱い。*2

TestMinimum Score
TOEFL 100 for the internet-based test (iBT) 600 for the paper-based test (PBT)
IELTS 7.0 overall band score
PTE (Academic) 68 overall score

 

一方で、IELTSの方が難しく感じるパートも。

人間が深く採点をするWriting

人とコンピューターの併用であるTOEFL Writingの採点に対し、IELTSでは人間のみが採点をします。これによりIELTS Writingでは、表面上のつづりの正確さ、語彙の豊富さを評価してくれるコンピューター採点と異なり、かなり深い構成やロジック展開までが採点対象をなるそうで、スコアメイクがしづらくなる事が多いそうです。(私は、どちらにせよWritingが苦手だったのですが、予備校の先生によるとこの傾向は一般的なようでした。)

 

上記のような点を踏まえ、私は、今後も換算レベルが変わらない限りにおいては、IELTSをお勧めします。あくまで、English Proficiency Testとしてどちらが優れているか、という観点ではなく、英語を母国語としない私のような人間にとってどちらがスコアメイクをしやすいか、という観点での個人的な見解です。

一方で、合格者体験談等を見ても、あまりIELTSで出願をしている人を見ないのは、IELTSで出願できる学校が増えてきたのがここ数年だということ以上に、欧米TOP校を目指し、GMAT含めスコアメイクをする出願者の多くは、TOEFL100(または105)を正面突破できるレベルの方々なのかな、という印象を持っているということも申し添えます。

 

【体験談】TOEFLかIELTSどちらを選ぶ? 1/2

MBA受験にあたり、TOEFLよりもIELTSの方がスコアを出しやすいと感じた体験談です。

TOEFL体験談

欧米MBAを目指す際、多くの人がまず立ち向かうのがTOEFLまたはIELTS、いわゆるEnglish Proficiency Testだと思います。私も、MBA出願をぼんやりと意識しだした頃から、まずはTOEFLに着手。MBA受験生の定番である以下2点をamazonで購入し、自習を開始しました。

TOEFLテスト3800

MBA受験のド定番。Rank.1からRank.4までに分類されており「Rankいくつ迄やればOK」といった会話が良く聞かれます。私は、勉強中に分からない単語に出会った時、その単語が3800に載っていれば覚える、という判断材料としても使っていました。

Official Guide to the TOEFL test

TOEFL、IELTS、GMAT等共通して、オフィシャルガイドをしっかりとやり込むというのが王道中の王道です。

欧米トップスクール出願の目安である100点OVERを目標に1ヶ月程自習をした後、初回受験。スコアはトータル85点でした(当時の英語力は、TOEIC905点、仕事で若干英語を使用する程度)その後、だらだらと自習と受験を続けたものの、WritingとSpeakingの自習に限界を感じ、トータル91点をもって一旦勉強を休止しました。

TOEFLスコア履歴

 DATETOTALREADINGLISTENINGWRITINGSPEAKING
1 2014/8/30 85 26 21 20 18
2 2014/10/26 87 22 23 22 20
 3 2014/12/21 91 25 25 22 19

 

IELTS体験談

数ヶ月後、「IELTSというテストがTOEFLよりも簡単」という噂を聞きつけ、試しに受験をしてみたところOverall 6.5を獲得。あと0.5で必要スコアOverall  7.0を達成できることから、IELTS転向を決め、Official Guideで自習を開始。2回目で7.0をクリアし、さらに、GMATの勉強を開始した後にマークした7.5を出願スコアとしました。

※IELTSスコア履歴

 DATEOVERALLREADINGLISTENINGWRITINGSPEAKING
1 2015/3/21 6.5 6.0 6.5 5.5 7.5
2 2015/6/6 7.0 7.0 8.5 6.0 6.5
 3 2016/3/5 7.0 7.0 7.5 6.0 7.0
 4 2016/3/19 7.0 7.5 8.5 6.0 6.0
 5 2016/4/30 7.5 9.0 8.0 6.0 6.5

出願スコアとなった5回目には、GMATの勉強を開始した事が大きく影響(とくにReading)しており、また、TOEFL初回受験時から1年半が経過していることから、一概には言えませんが、確かにIELTSの方がスコアメイクをしやすい、という印象を持ちました。

 

その理由は 次の記事でご説明します。

f52mba.hateblo.jp

ABOUT

2017年夏より、Johnson Cornell の 2-year MBA へ留学しています。

受験にあたっては、事あるごとに先輩方に相談に乗ってもらい、また、皆様のブログに多くを学びました。仕事と勉強のはざまで煮詰まったときも、在校生のブログがとても良いモチベーションになっていました。

その恩を少しでも次の受験生の皆様へ返すべく、体験談を共有できればと思っております。決してスコアも高くなく、純ドメ、金融でもコンサルでもないバックグラウンド、かつ出願戦略も独特でしたので、どこまでお役に立てるかはわかりませんが、よろしければ御覧ください。

また、何かご質問等ございましたら、こちらよりご連絡頂けますと幸いです。

 

 

受験者プロフィール

性別:男性

年齢:30歳(社会人8年目)

費用:私費

海外経験:海外留学・在住歴なし。過去2年程業務にて英語を使用。

学歴:国内私立文系、GPA 3.8 / 4.0

職歴:総合デベ7年、ホスピタリティ1年

出願スコア:

IELTS:7.5 (R9.0 / L8.0 / W6.0 / S6.5)

GMAT:680 (V34 / Q49 / IR3 / AWA4.0)

試験対策:

IELTS / 独学

GMAT-Verbal / Affinity英語学院

カウンセラー / 江戸義塾、Affinity英語学院

 

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